タイトルの通り、実は娘を妊娠する前に流産を経験しています。
流産を通して感じたこと、つらつらと書き連ねていきます。
僭越ながら、
流産を経験して辛い思いをしている方、今は辛いけど、大丈夫だよ、少しでも気持ちが救われますように。
という思いを込めて。。。
初めての妊娠、そして流産
私たち夫婦には、結婚後すぐ妊活を始めたにも関わらず、
一年半が経過しても全く妊娠の兆候がありませんでした。
ブライダルチェックには行ったし、毎月排卵日検査薬を試して排卵日を狙っていたし、
時には婦人科で排卵促進剤の注射を打ってもらったこともありました。
それでも毎月来る生理に落ち込み…。30歳を過ぎて、周りの友人からの妊娠報告に焦る日々。
そろそろ人工授精も視野に入れ始めようかなと思った矢先、妊娠が発覚しました。
妊娠検査薬の陽性サインを見た時、嬉しくて嬉しくて、夫にすぐ報告しました。
でも孫を心待ちにしているであろう両家の両親には、安定期に入るまでは言わないでおこうと夫と決めました。
そして妊娠5週目、初めての妊婦健診。まさか自分が妊婦として産婦人科に来ることがあろうとは。
ドキドキわくわくしながら受けた初回の健診で、「胎嚢が小さすぎて、繫留流産の可能性が高いです。」と。
え?
りゅう…ざん?
脳内お花畑だった私にとって想定外ワードすぎて。
てっきりエコー写真と共に「おめでとうございます~!」って祝福されるもんだとばかり思ってたから、
混乱しました。
毎日流産のことググって、平日の仕事中なんて上の空でした。
とにかく赤ちゃんが育ってくれることを祈りました。
結局、赤ちゃんは全く育たず、7週目で繫留流産の診断が出て、9週目に流産手術をすることになりました。
両親に打ち明けた時の話
両親にはテレビ電話で、「実は妊娠しているの。でも流産って言われちゃって、ごめん」と打ち明けました。
嬉しいような悲しいようななんとも言えない報告。
親はどういう気持ちになるんだろうと、申し訳なく思いながら、
でもきっと子供はいつになるかと気になっているだろうから、一応事実報告はしておきたくて。
せっかく妊娠できたと思ったのに、せっかく孫に会わせてあげられると思ったのに、ごめん…。
どんな反応が返ってくるかドキドキしていたら、長い沈黙の後、父から一言。
「きっとそれは淘汰されるべき遺伝子だったんだよ。確率論的に一定数は流産になるんだから、しょうがない。
もし産めたとしても幼いうちに亡くなってしまったのかもしれないから、流産で良かったんじゃない。」
と。
きっとこの血も涙もない冷静沈着なコメントに、はぁ?って思う人もいるかもしれません。
でも、私はなんだかしっくりきて。
(あぁそうか、きっと赤ちゃんが気を使って、次に譲ってくれたのかな。)と思えました。
不器用な父の精一杯のフォローだったんだと思います。
母は、「実は私も第一子の前に流産をしたの」と教えてくれました。
うちは姉、私、妹の三姉妹ですが、実は姉の前に流産をしていたらしいのです。
今の今まで全く知りませんでした。
きっと死ぬまで言うつもりは無かったけど、私を元気づけるために打ち明けてくれたんだと思います。
当時、父も母も、私たち夫婦と同じように、悲しい思いをしたんだろうな。
でもそのあと無事に健康な子を3人も産んで育てたんだ。
そして父のあのコメントも、きっと昔の自分に言い聞かせた言葉だったんだろうな。
そう思ったらなんだか少しだけ心が救われました。
義母、友達、いろんな人と話して救われた
「残念ですが、流産確定です」と言われた日。
目の前が真っ暗になって、帰りの電車の中で声を殺して泣いて、家に着いたらワンワン声出して泣いて。
誰かと共有したくて、信頼できる人にだけ打ち明けました。
そしたら、出てくる出てくる…「実はね、」と。
親友も2人流産していたり、親友のお母さんも3人流産していたり、
叔母さんも卵巣摘出していたり、義母の友人も2人流産していたり。
流産確率は20%と聞いてはいたけど、こんなによくあることだとは知らなくて。
私が世界で一番不幸みたいな気持ちになってたけど、
皆なんてことない顔しながら、辛い経験してきてるんだな。
でもそれを乗り越えて、健康な子を産んでるんだな。
恥ずかしながら、自分が当事者になってから知ったことが多すぎました。
流産の経験が、自分の体について学ぶ機会をくれた
幼いころから大きな病気をしたこともなく健康体だったので、まさか自分が流産をするなんて思っていなかったし、
自分はもしかしたら子供を作ることができないのかもしれないと思ったら、
初めて本気で妊娠のメカニズムを勉強しようと思いました。
流産手術の前後は本当に辛かったですが、おかげで本を読んでたくさん勉強しましたし、
自分の健康を見直す良いきっかけになりました。
学校の保健の授業では、避妊については教えてくれる一方で、
妊活や、妊娠のタイムリミットについては教えてくれません。
本を読んで初めて知る事実が沢山あり、もっと早く知りたかったと思うことも多くありました。
中でも一番勉強になったと思う2冊をご紹介します。
卵子老化の真実
「35歳の妊娠力は20代の半分」
「体外受精でも卵子の老化は救えない」
卵子の老化について、データに基づいた客観的事実を教えてくれる本です。
結構衝撃的な内容ですが、絶対に知らないより知っておいたほうがいいです。
個人的には、中学生の保健の授業で教えてほしかった内容だと感じたので、
娘が中学生になったら読ませたいなと思っています。
この本の良い所は、淡々と危機感を伝えながらも、高齢出産を否定しているわけではない点。
全世代の女性が知識として知っておくべき内容だと思います。
卵子の老化に負けない「妊娠体質」に変わる栄養セラピー
流産を乗り越えて妊娠・出産できたのは、この本のお陰だと言っても過言ではないと思います。
穴が開くほど読んで食生活の改善を心掛けていたら、生理周期が安定し、
実際に半年後に妊娠することが出来ました。
それだけではなく、それまでニキビができやすい体質だったのに、
肌の調子も良くなりニキビが出来なくなりました。
やはり食が体を作ってるのだと身をもって学びました。
妊娠して初めて知って驚いたのは、妊娠6週目ぐらいで赤ちゃんの心臓や臓器が作られるってことです…。
6週目ってちょっと生理遅れてるな~?ぐらいの時で、妊娠に気付いてない人も沢山いる時期です。
女性の体は尊すぎるし、普段から栄養つけておく必要性を痛感しました。
妊活を検討し始めた方も、不妊治療中の方も、ぜひ読んでいただきたい内容です。
その後、流産を乗り越えて娘に会えた
辛い流産手術からちょうど半年後に、妊娠が発覚しました。
流産後は妊娠しやすいと聞いてはいましたが、想像よりも早く、赤ちゃんが来てくれました。
前回のことがあったので不安でたまりませんでしたが…
無事に10カ月の妊娠期間を経て、元気な女の子が生まれてくれました。
ちょうど生後6ヶ月を迎えて、ギャン泣きでうるさいなぁと思う時もあるけど、
あの流産があったから、娘に会えた幸せを噛みしめながら、育児を頑張れています。
大丈夫、今は辛いけど、きっとあなたの赤ちゃんに会える日が来るよ。
流産の診断を受けてボロボロ泣いているあの日の私に、言ってあげたいです。
私が実際に手術を受けた病院をご紹介していますので、お時間あれば読んでみてください。
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