実は娘を妊娠する前に繫留流産を経験しています。
初めての妊娠、初めての流産だったので、手術については不安が大きく
病院選びの際、ネットで沢山調べました。
できれば症例が多く、術後経過も良好な口コミが多い病院を選びたいと思っていましたが、
実際の病院名を出した口コミが少なく苦労しました。
私は、数少ないネットの口コミ、友人の口コミ、通っていた産院の紹介などから
目黒区の「東京医療センター」にて流産手術をしましたが、結果的にとても良かったので、
どなたかの参考になればと思い、残します。
東京医療センターの概要
独立行政法人国立病院機構 東京医療センター
〒152-8902 東京都目黒区東が丘2-5-1
アクセス:東急田園都市線の駒澤大学駅から徒歩15分
産婦人科は紹介状が必要です。
地域の医療機関からの紹介状をご用意のうえ、事前に予約センター(03-6859-4895)にて予約してください。
流産が確定するまでの流れ
- 5w3d
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妊娠検査薬の陽性を受けて、近所の小さい産婦人科にて初診。
胎嚢が小さく(6.6mm)心拍が確認できないため、繫留流産の可能性を示唆される。
- 6w3d
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胎嚢は少し成長している(10.4mm)が、真っ黒で中に何も見えない
- 7w3d
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胎嚢は24mmまで成長していたものの、真っ黒で心拍どころか胎芽も確認できず。
繫留流産の診断を受ける。
通っていた産婦人科では流産手術ができないため、東京医療センターへの紹介状を書いてもらう
- 9w2d
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東京医療センターにて流産手術
自然流産を待つか、流産手術をするか?
自然流産を待つか、流産手術をするか、はかなり悩み、信頼できる友人に相談しました。
自然流産を待った友人は、外出先で突然血の気が引いたと思ったら股間から大量の血が流れ、
その場に倒れてしまい、救急車で病院に運ばれ、緊急手術となったそうです…。(それが自然流産でした)
その友人からの「絶対に手術したほうがいい」という言葉を聞き、流産手術をすることに決めました。
手術の流れ
- 食事は手術前日の21時までに済ませる
- 経口補水液OS-1を前日21時から来院前までに500ml摂取する
- 処方された抗生剤を来院前に内服する
- 手術前に念のためエコー検査。心拍が確認できないことを最終確認し、手術準備へ
- 子宮口を広げる処置(ラミナリア)を行い、2時間以上経過してから手術室へ。ラミナリア処置の痛みは一瞬チクっとするぐらい。エコー検査を受けたことがあるなら全然耐えられる痛み。
- 手術室に入ったら点滴麻酔。いつ手術が始まったかも分からないまま、気付いたら気づいたら手術は終了していてベッドの上。もちろん痛みも全くなし。手術時間は30分ほど。
- 手術後はベッドで2時間休み、医師の診察を受けてから帰宅
- 手術後3日間は腹痛・出血あり。3日後に血の塊が出てからは、腹痛・出血も無くなった。
- 2週間後、経過チェックのため来院。「子宮の中もキレイになってますし、卵も新しく育ってますから1か月以内には生理くると思います」とのこと。生理2回見送ったら妊活再開しても良いとのこと。
- 術後約1ヶ月で生理が再開。
東京医療センターの良かった点
①:吸引法に対応してくれた
日本で主流となっている掻把(ソウハ)法(中身を掻き出す方法)は後遺症が残るケースもあり、
海外では吸引法が主流と聞いていたため、吸引法を希望しました。
叔母が掻把法で流産手術を受けて着床不全となり、
そこから10年余り不妊に悩まされたという話も聞いていたので、そこは譲れないポイントでした。
東京医療センターでは吸引法の実績も多くあり、こちらが希望すると快く受け入れて下さいました。
②:術後経過が良好
手術の翌日は腹痛などありましたが、食欲もあり、術後経過は至って良好でした。
私が最も気にしていた着床不全などの後遺症もなく、無事に半年後に妊娠することが出来ました。
③:担当医師が診察・手術・術後経過も看てくださった
私の担当して下さった医師は大野暁子先生という女性の方でした。
とても落ち着いた雰囲気の方で、女性ということもあり、不安な気持ちをすごく汲み取って下さいました。
初診、執刀、術後経過観察まで一貫して大野先生が担当して下さり、安心感がありました。
妊娠出来たということは、不妊ではない
望み続けてやっと出会えた赤ちゃんが残念な結果になってしまったとき、
産婦人科の先生に「一年半ぐらい妊活してやっと妊娠できたんですけど、不妊ということではないのでしょうか?」と聞くと
「今回妊娠できたということは不妊とは言えません。流産は20%の確率で起きてしまうものです。」
と言われました。
その時は気持ちもドン底だったし、この先自分は赤ちゃんが産めないんじゃないかと思ったりしましたが、
今振り返ればその先生の言葉は真実だったし、実はみんな言わないだけで、流産を経験している人は沢山いるんですよね。
流産手術も怖かったけど、おかげ様で痛みも無かったし、終わってみればあっという間でした。
一ヶ月足らずで生理が戻ってきた時は、(女性の体って本当に神秘的だな…)と思ったものです。
娘に会えた今だから、過去を振り返ってそう思えるんですが、当時は本当に辛かったです…。
当時の気持ちをつらつら書いた記事もありますので、もしお時間あれば読んでみてください。
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